GIGABYTE - GA-EP45-DS3R レビュー

はじめに…

この度、 GIGABYTE さん が主催の DESを体験する夏休みに参加させていただいたところ、採用していただいたので早速 GA_EP45-DS34 をレビューしてみたいと思う。

ちなみに前回まで利用していたマザーボードは ASUS の P5K-PRO である。そのため前回のマザーボードとの比較も少数ながら記述させてもらうことにする。

ASUS と GIGABYTE の比較で迷っている方は参考にしていただくとよいだろう。

注意:ここで記述している内容は個人の感想を下に作成しています。すべての環境において内容を保障するわけではありません。
記述内容を元にトラブルが発生しても筆者は責任を負わないとします。

目次

 第1章 概要〜簡易比較

手元に以前使っていた ASUS製の P5K PRO マザーボードがある。
せっかくなので機能比較をしてみたいと思い、簡単に比較してみた。

比較@ インテルのチップセットの世代

[アルファベット順]
・GA-EP45-DS3R [P45]
・P5K PRO [P35]

この二つのマザーボードの違いの一つとして、チップセットがあげられる。お互い Intel Express Chipset シリーズを搭載している。
この辺はとっくに知っている人もいると思うのでそのような方はスキップしていただきたい。

P5K PRO に搭載チップセット Intel P35 Express

説明

2007年3月ごろに発表された、コードネーム[Bearlake]と呼ばれていたチップセット。
Intel 965 などの 9xxシリーズの後継ぎであり、以降は Intel 3 シリーズと呼ばれている。
一部、旧来のNetburst系 (Pentium4 や Celeon-D) との互換性はなくなっている。
…が、マザーボードメーカーによっては互換性を保障しているものもある。

主な機能

・45nm (Yorkfield,Wolfdale) プロセスルールのCPUに対応
・DDR3-1333に対応
・Intel Clear Video Technologyの機能拡張
・Intel vProの機能拡張
・FSB 1,333MHzまで対応
・Intel Turbo Memory対応
・eーSATA/ポートマルチプライヤ対応

GA-EP45-DS3R に搭載チップセット Intel P45 Express

説明

2008年6月3日に発表された、コードネーム[Eaglelake]と呼ばれていたチップセット。
Intel p35 後継ぎであり、以降は Intel 4 シリーズと呼ばれている。
P35の基本的な機能はすべて受け継ぎ、さらに以下のような機能が追加されている。

主な機能

・65nmプロセスで製造 (チップセット)
・Dual-channel DDR2-800 / DDR3-1066対応
PCI-Express 2.0対応:x16レーンをx8レーン2本とすることができる (最大の特徴)
・ICH-10 / ICH-10Rと組み合わされる
もっとも長く使われる可能性のあるチップセット。なぜならば、LGA775ソケットでは最期となるらしいから。

結論として、基本的にマイナーチェンジほどの差しかなく、チップセットレベルでの性能差はあまりない。
つまり残りの機能はマザーボードメーカーの独自の機能で勝負することになるわけだ。

先に感想を書いておくと、独自機能としては、GIGABYTE の方がビジュアルにわかるものが多かった。

比較A 省電力機能

Dynamic Energy Saver (DES)

DESを体験する夏休みの DES とはまさしくこの Dynamic Energy Saver Adovanced (以下:DES) のことだと思われる。
…で、DESってなんじゃ?っと思う方も多いだろう。

省電力機能の一つであるが、ただの省電力機能を働かすだけではなく、ヴィジュアルに省電力になっていることが感じられる。

筆者は残念ながらワットチェッカーは持っていないが、DESには画面上でどれほど節電できたが簡単に確認できる
他のブログなどを見ていると、この結果はワットチェッカーと近い数値であるらしく、かなり信用できる値だと思われる。

@実行画面


画面中にみられる、 1〜6の LED っぽい絵は現在どれほどのCPUパワーを使っているかによって、使用中のフェーズ数。

この値は実際にマザーに搭載されている LED にも反映されている。

申し訳ないが、撮影したもののボヤけててうまく確認できないかもしれない。
ちなみに、この DES の利用方法は 超がつくほど簡単である。
スタート⇒すべてのプログラム⇒EnergySaver⇒EnergySaver
…とたどり、DESを起動する。
画像に書かれているところをクリック。
以上終了である。

あまりにも簡単すぎて、疑ってしまうかもしれないがこれが本当なのである。
ちなみに、P5K PRO の EPU との大きな違いとして…
EPUは CPUのみの省電力機能なのに対して、DESはマザーボードすべての省電力機能をサポートする
というところだ。

信頼性@ デュアルBIOS



当然使い始めたばかりなので、バックアップBIOSはまだ利用していませんが、万が一メインBIOS(写真でいう左側)が故障してもバックアップBIOSにより起動、修復ができるそうです。

BIOSの更新をもうビビらずにできるわけだ。

信頼性A チーミング(ティーミング)




自宅サーバーの方には朗報。

このマザーボードにはチーミング機能が搭載されている。チーミング(ティーミング)ときいてパっと来なかった方にはあまり関係のない機能かもしれない。

GigabitLAN(1000Mbps) ポートがオンボード上に 二つ搭載されている。
自宅でサーバーを動かしている方なら、一度はアクセスが集中してLANポートがパンク⇒動作停止に追い込まれたことはあるのではないだろうか。
ティーミング機能を使えば、アクセスを分岐させることによって、一つのポートにかかる負担が軽減できる。

さらに、特殊環境になるとは思うが、それぞれが Gigabit LAN 搭載なので、双方も 2-LAN 環境なら最大 2GBit (約:300MB/s) で通信できるわけだ。

筆者もティーミング機能を試してみたのだが、2つのLANポートがあるコンピューターが手元になく、インターネット回線もADSLのために、その恩恵は確認できなかった…。

信頼性B LED診断

トラブル時、ハードウェアが原因で起動しなかった場合、どのハードウェアが異常をもたらしているのかがLED上でわかるシステムらしい。
まだ、利用し始めたばかりであり、この機能にはお世話になってないが、トラブル時には安心できそうだ。

 第2章 実行環境〜組み立て編

少し話しを戻して、このマザーボードを組み立てるときのレビュー又は注意点を記述したいと思う。

しばらくPCケースを空けてなかったのが原因か、ゴムがほどけて配線がぐちゃぐちゃに (^^;;
(注:写真のマザーはまだ取り替える前なので P5K PRO)


レビュー実行環境

筆者の実行環境は以下のとおりだ…。
CPU Intel Xeon E3110@3.00GHz
RAM 1GBx2 (UMAX) + 1GB(ノーブランド)
VGA ZOTAC GeForce 9600GT
HDD 500GB + 250GB (S-ATA) RAIDなし
Other コンパネ1.2号
OS WindowsXP Professional
セキュリティ ウィルスバスター2008
モニター LG製 WSXGA+ (1680x1060)

こちらが GA-EP45-DS3R。


マザーのサイズはATX仕様だがやや多きめ



筆者のもっていたマザーボード(2種類)よりも、やや大きい感じが受け入れられた。
もちろん、通常は入るはずなのだが、特殊なケースの場合は注意したほうがいいだろう。

 第3章 付属ソフトウェア

筆者が最も驚いたのは付属ソフトの多さと使いやすさだ。
もちろん、ASUS にも付属ソフトはあったのだがお世辞にも使いやすいとは言えなかったのが本音だ。

DES については、先述したとおり非常にシンプルな操作で省電力が実行できることがわかった。

オーバークロック補助ツール EasyTune 6

実行画面
筆者の環境での表示。
実際は Intel Xeon E3110 だが、ほぼ同スペックのCore2 Duo E8400 と認識されている。
誤表示ではあるが、使用上問題はない。

残念ながら日本語表記ではないが、その操作性は非常によく、簡単なオーバークロックならマニュアルなしでも実行できそうだ。

最初は cpu-z の表記で、倍率が 8倍 になっており、2.4GHz程しか出ず、BIOS画面で苦戦していたが、このツールを起動して即簡単に修復できた。

では、実際に軽くオーバークロックしてみよう。

オーバークロックはすべてのベンダーにおいて保障される行為ではありません。この操作によって万が一故障、またその他のトラブルに見回れたとしても、筆者を含め責任は負えません。

自己責任ということを常に認識してください。
タブで [Tuner](チューナー)をクリックし、チューナータブを開きます。

FSB を いじります。(画像にマウスポインタを乗せると値が変わったことが確認できます。)


左下の水色の Go を押せば実行されます。

実際に変わったか別のツールでも確認してみます。
しっかりと、FSB が 353MHz に変わってるでしょう?
クロック数も 3000MHz から 3177 MHz にクロックアップされています。

このツールで便利なところは再起動が不要というところだ。
確かに、ASUSのときでも再起動不要でクロックアップはできたが、それと引き換えに、省電力機能(自動オーバークロック機能)をOFFにしなければならなかった。

しかし、この場合は省電力機能である DES をONのまま、オーバークロックができる。

ちょっと、エンコードしたいときなどにクロックアップし、エンコードが終わると低格に戻す…といったこともできる。

また、通常値は再起動されるとリセットされる。
(設定によって、保持することも可能)

設定項目が少なくない?っと思った方もいるだろうが、これは初心者がむやみな設定を行わないように簡易表示になっているだけである。
右上の Mode で Adovanced を選べば、詳細設定も可能になる。
驚いたことに通常固定されている倍率が変更できたのであった

…これは無保証な内容だが、SpeedStep の範囲内だったら、倍率が変更できるみたいだ。

つまり、このCPUの場合 アイドル時 x6 負荷時 x9 なので 6〜9倍の範囲で倍率が変更できることが確認できた。

ただし、仕様として、倍率変更時は再起動が必要である。

EasyTune の機能はまだまだあるぞ!

余談ですが、筆者は調子に乗って、FSB400MHzを設定したところフリーズし、再起動がかかりました。(^^;;

くれぐれも、設定にはご注意ください。

ビデオカードのオーバークロック

驚きはまだまだ続くのであった。
タブの Graphics をクリックすると、ビデオカードのクロック数がいじれるではないか。

今までは何MBもするビデオカードベンダー公式ツールをわざわざダウンロード、インストールしなければならなかったのだが、マザーボード付属ツールで操作できるのは非常にありがたいことだ。

ゲーマーならこの機能は特に重視するだろう。

さらに、筆者の場合は NVIDIA 公式ツールでは操作できなかった、シェーダークロックまで操作できることに驚いた。

さすがに、ファンの回転数までは設定できないが、十分だろう。

筆者はグラフィックコアの操作によって大変な思い(故障寸前)までいったことがあるので、今回はオーバークロックはせず、逆のダウンクロックさせてみたところ、ベンチマークスコアは見事に落ちた。

チキンである筆者を許してほしい。(・ω・ヾ

これが意味するのは、クロック数によってスコアアップが見込めるということであろう。
ハードウェアモニタも付属しているぞ。
ここでは詳細は割愛させてもらう。

うれしいことに、CPU温度は低いようだ。
左は ASUS 時代のモニタリングソフトだが、負荷をかけ続けると 63度 まで温度が上がってしまう。

ツールによって温度誤差があるので一概にはいえないが、少なくともDESによって詳細な電力管理はしているそうだ。

最初はフェーズ数がすくないので心配してくれたが、見事その心配を裏切ってくれた!

BIOSのアップデート

BIOSアップデートツールも英語表記ながら手軽にできた。
ASUS のアップデートツールはいつも Server busy により失敗していたネットワークアップデートも難なく成功した。

Update BIOS from GIGABYTE Server をクリック
サーバーから自動的に適したBIOSファイルが表示される
ダウンロードがはじまり、進行状況も表示される
BIOS をアップデートするか聞かれるので OK を押す
BIOSのアップデートがはじまる。これも進路状況が表示される。
再起動するか問われるので再起動する。

ココまで見てもらってわかると思うが、操作が非常にシンプルなものが多いのも長所の一つだ。

 最終章@ その他評価したいところ

マニュアルがすべて日本語


筆者が大変うれしかったのはマニュアルがすべて日本語で書かれていたことだ。
英語が苦手な筆者には大変ありがたいことである。

所持していた P5K-PRO もマニュアルはあるものの、すべて英語で記述されており組み立ての際苦労したことは否めない。

ただ注意してほしいところがあって、購入店によって日本語マニュアルがないものがあることだ。筆者の友人で P5K(PROではない) を買った者がいるが、ちゃんと日本語マニュアルが入っていたり、逆にネットレビュー上で GIGABYTE 製のマザーボードに日本語マニュアルが入ってなくて困っているとのレビューも見られる。

購入の際に、日本語マニュアルがあるか確認するとよいだろう。

付属シールが豊富

これは好みの問題かもしれないが、シールが豊富にある。
意外とこれを好む人(筆者もそう)が多いのでこれはありがたいことである。

できれば、ギガバイ子ちゃんのシールがあってもよかったかなと少しは思ってたりするのも事実である。(無理な話か)

HDDバックアップツールが標準で付属

Xpress Recovery2 という HDDイメージバックアップツールが標準で付属している。BIOSレベルでバックアップをとるためスマートにバックアップできる。

ただし、同ドライブ以内という制限はついている模様。

バーチャルサウンドがオンボード上に実施

実は同じ Realtek のものが P5K-PRO に搭載されていたので、気にしてなかったのだが、バーチャルサウンド(?)というものがこちらには搭載されていた。

左画像の下側に ヘッドホンマークや DOLBY のロゴが確認できるであろう。
そのボタンをワンクリックするだけで、3Dサウンドに聞こえるというものらしい。

実際試してみたら、スピーカーはいいものではないので違いはそれほど確認できなかったが、ちょっぴりイイヘッドホンで聞くと、かなり広がって聞こえる感じがした。

パソコンを主に音楽鑑賞でつかう筆者には非常にうれしい機能であった。
スピーカー用の予算1万円が浮いたのであった(笑

最終章A 既知の問題点

すべてにおいて完璧なマザーボードなんてあるわけがなくて、少し問題点を書いてみることにする。

起動しなくなる謎


ある日電源をつけると BIOS のロゴ画面でフリーズし、再起動の無限ループが発生することがあった。
CMOSクリアしてもダメ、すべてのパーツを付け直してもダメ。メモリを変えてもダメ…。
故障かとあきらめてたその時、USB接続のプリンタの電源が入っていることに気づいた。

プリンタの電源を切ると難なく起動した。

調べてみると、価格.com に同じ現象のことが書き込まれており、どうやらこれは チップセットレベルでの問題らしい。
たしかに、P5K-PRO でも USB式ワンセグをつけると起動しないことがあった。

もし、このマザーボードを購入し、起動しないトラブルに見舞われた場合、プリンタの電源などのUSB機器(マウス以外)をはずすとよいだろう。

スタンバイ や 休止状態 にならない 謎

ちょっと、席を話そうと、いつもどおり、電源オプションからスタンバイを選んだ。
しかし、一瞬画面が消えただけでまったくスタンバイにならなかった。休止状態も同じだった。
さらに二回目以降は休止状態のコマンドすら受けつなかなくなった

そこで、BIOSを起動し、C1 State などの項目を Disable から Enable に変えてみる。

起動後、スタンバイにしてみる。すると、一瞬電源が切れたが、すぐに電源が入った。
休止状態も、はやり一瞬電源が落ちるだけですぐに勝手に電源がはいる…。

これは困ったと、数週間悩み続けた。

価格.com の人々に相談にのっていただいたが、決定的な解決方法がみつからずあきらめかけていた。

また、急に非アクティブになるという現象もみられていたために、そのトラブルの解決方法もさがしていた。
・・・やっぱり、これの解決方法もみつからない。文字を打っている最中やブラウザのスクロール中に非アクティブになるのは非常に問題ありだ。

そこで、マザーボード付属ユーティリティを疑ってみた。
最初はGIGABYTEの自動アップデートをOFFにしてみたが、改善されず、ONに。
次にに削除したのが、 Realtec Teaming Utility。チーミングユーティリティの一つだ。
現在チーミングをしていないし、常駐しているので、疑ったわけだ。

すると、非アクティブになる現象はあっさりなくなった。
それどころか、スタンバイや、休止状態にもなるではないか。

そう、すべての悪戯をしていたのはコレだったのだ。

チーミングに関係ない人は削除するとよいだろう。

高負荷時のノイズ

P5K-PRO を使っていたときのこと、CPU使用率が高くなるとノイズの音が発生することがあった。
スピーカーの時は全くわからないのだが、ヘッドホンをつけるとわずかにジジジっと音が聞こえた。

このマザーボードに変えても状況は変わらないため、おそらくノイズはオンボードサウンドの宿命といえよう。

どうしても気になる人はサウンドカートを考えるとよい。

なぉ、高負荷時(CPU:100%付近)のみノイズが発生し、また、BGMなどを鳴らすとノイズが聞こえなくなるので気にしなくてもいいレベルではある。

まとめ

個人的に評価するなら以下のとおりである

機能度 ★★★★☆ 上位モデルが存在するため NEW!!
お手軽度 ★★★★★ 非常に操作が簡単なため
初心者向け ★★★★★ 上に同じ
省電力 ★★★★★ DESのパワーといえよう
安定性 ★★★★☆ 上述したとおり起動しないバグ?があるため
満足度 ★★★★☆ GIGABYTE のブランド力を信じよう。

Copyright 2004-2008 Yucsnoa Information Inc. All rights reserved 問い合わせ - BBS - Support